12.8 C
Japan
金曜日, 3月 31, 2023

建築テック系スタートアップVUILD、Yahoo! JAPAN運営のオープンコラボレーションスペース「LODGE」と連携|リモートワーク向け木製家具キットを販売

「建築の民主化」をビジョンに掲げ、デジタルファブリケーション技術を活用した設計施工をおこなう建築テック系スタートアップのVUILDは、ヤフーが運営するオープンコラボレーションスペース「LODGE」と連携、本日より家具デザインのダウンロード、パーツの加工依頼ができるサイト「LODGE Remote Work Kit」にて、リモートワーク向け木製家具キットの販売を開始した。

本取り組みは、Yahoo! JAPANが2020年10月に時間と場所に捉われない「新しい働き方」へと移行したことに伴い、オンライン中心へと活動の場を移したLOGDEの取り組みの1つとして実現した。LODGEは「情報技術で日本をもっと便利に」をテーマとし、オープン企画の開催、サービスやプロダクトの企画、ネットワーキング/サポート事業を活動の軸にオープンイノベーションの創出に注力している。

今回の協業は、今春、LODGEを運営するメンバーからVUILDに連絡したことから始まっている。WEBデザイナーやエンジニアなど有志のYahoo! JAPAN社員が、「理想の在宅ワークスタイル」をテーマに、各々のリモートワーク環境に合わせた木製家具キットづくりを、VUILDが開発した木製ものづくりのデザインからパーツに加工するまでの工程をオンラインで完結できるクラウドサービス「EMARF」(※1)を使って実現する取り組みをスタートした。

各自が描いてきたイラストをもとに、VUILDのアーキテクトによる複数回のワークショップや監修を経て完成したリモートワーク向け木製家具キットは、Yahoo! JAPAN社員向けのテストマーケティングを行い、その後、調整を繰り返し今回の製品化に至っている。

キットを販売するサイト「LODGE Remote Work Kit」は、LODGEが開発したEC&コミュニケーションプラットフォームに、VUILDが開発した「EMARF」を組み合わせたECサービスである。第一弾として、前述した木製家具キット6種類を販売、うちX種類は、購入者のライフスタイルに合わせ、幅・奥行・高さなどのサイズ変更ができる。

アスクル株式会社が5月14日に発表したテレワークの実態調査(※2)によると、新型コロナウイルスの影響が出始めて1年以上が経過している中でも、依然としてテレワーク時の課題としては「デスク、椅子、ネット回線など作業環境の整備」が最も多く、54.5%(MA。n=1,396)の回答を集めていた。  

今後もVUILDではYahoo! JAPANと協業を進め、新しい働き方をしている人たちが、理想の在宅ワークスタイルにあった木製ものづくりができるプラットフォームを提供する。

〈LODGE Remote Work Kit〉
URL:https://lodge.yahoo.co.jp/pj/fab/rwk/

組み立て木製家具キット

▼子供と過ごせるスタンディングデスク(設計者:平野 彩花) 
仕事中はブロックを積み上げてスタンディングデスクとして、仕事以外の時間では子供のおもちゃ箱として活躍するボックス。分割して使えば親子で作業ができる台にもなり、子供の成長と共にさまざまな使い方ができる。

 ▼気分転換のできる椅子(設計者:吉村 佳純)
楽器の演奏台や本棚、ゆらゆらゆれるロッキングチェアに変身する椅子。同じ場所で作業しがちな在宅ワークの気分転換に。

▼NOOM(設計者:市川 大翔)
ベッドを椅子として作業できる机。リラックスしながら仕事をしたり、気分転換をしたり、さまざまな用途に活用できる。拡張パーツを追加することでベンチスタイルに組み替えが可能。

▼かたづけザウルス(設計者:清水 覚)
在宅ワークで溜まりがちな段ボールを整理しておくための一般家庭向け段ボールストッカー。可愛らしい恐竜のフォルムで、たまればたまるほど大きく成長する。

▼Clover Desk(設計者:鈴木 歓喜、福田 香子)
4つに分かれた天板の並べ方を変えることで、カドオキ、カベオキ、カコミ、ダンランの4通りの並べ方ができるデスク。もっと多くのパーツを使えば、その可能性は自由自在である。

▼Balcony Block(設計者:中島 慎太郎)
ベランダの柵に固定することで、スタンディングデスクを作ることのできるブロック群。使わないときはスタッキングしておくことができる。作業の気分転換や、息抜きの場として、ベランダなどに第2の机を作ってみては。手すりのサイズに合わせて製作が可能。

〈注意事項〉
・切削用データをダウンロード後、切削の注文をEMARF上で行う。
・木によって節の有無、木目が異なるため、画像とは仕上がりが異なる。
・注文後、パーツの形で部品が届く。組み立ては自身で行う。

※1:EMARF(https://emarf.co/
EMARFは、木製ものづくりのデザインからパーツに加工するまでの工程を、オンラインで完結できるクラウドサービスである。これまで専門知識が必要だったり、コストや納期などの制約で諦めたりしていた木製部品製作を、CAD(Computer Aided Design)の機能を拡張するEMARFをインストールすることで、CAD上からオンライン入稿し、まるで自分の工房を持ったかのような感覚で在宅したままものづくりが可能となる。

※2:アスクル株式会社「テレワークの活用における実施率や導入に伴う課題」の実態調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000217.000021550.html

▼LODGE
https://lodge.yahoo.co.jp/

▼Remote Work Kit プロジェクト
https://note.com/lodge/m/mfba7fa0775e8

VUILDについて

社名VUILD株式会社
設立2017年11月21日
所在地神奈川県川崎市川崎区日進町3-4 unico1F-A
代表者秋吉浩気
事業概要建築設計、木製品開発及び製造、CNCルーターの販売、デジタル人材育成、事業開発支援、ITサービス開発
URLWeb:https://vuild.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/vuildinc
note:https://note.com/vuild
facebook:https://www.facebook.com/VUILD.co.jp/
instagram:https://www.instagram.com/vuild_works/
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【SceneryScent × アネスト岩田】“香り噴霧器”で新たな価値と市場を生み出す

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】日本の塗装機器や空気圧縮機の業界を95年以上リードし続けているアネスト岩田。“開発型企業”として国内外で1,200件を超える特許出願数を持ち、世界20カ国以上の拠点、35社のグループ会社を持つ企業だ。 同社は2020年に導入したアクセラレータープログラムで、香り空間演出・プロデュース事業を展開するスタートアップSceneryScent社(シーナリーセント)を採択し、わずか1年半で、人感センサー内蔵香り演出機器「Ambiscent(アンビセント)」のデモ機を開発。社外でのトライアルがスタートした。 具体的にどのような取り組みを重ねているのか。アネスト岩田の和泉孝明氏と、SceneryScent代表の郡香苗氏にお話を伺った。 #アネスト岩田 #SceneryScent #シーナリーセント #Ambiscent #アンビセント #スタートアップ #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【熊平製作所 × MAMORIO】創業125年のトータルセキュリティ企業が、スタートアップ共創で未来の「安心・安全」を創る

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】広島銀行とCrewwは、広島県下のイノベーションエコシステムの構築に向け、広島県内に新たな事業の創出を図ることを目的に「HIROSHIMA OPEN ACCELERATOR 2021(広島オープンアクセラレーター2021)」を共催しました。本記事では、プログラム参加企業である熊平製作所と、「なくすを、なくす」をミッションに、紛失防止デバイス「MAMORIO」を始めとした 様々な製品・サービスを提供するIoTスタートアップ「MAMORIO」との共創プロジェクトにフォーカス。株式会社熊平製作所 新規事業開発部 取締役部長 茶之原 氏に、プロジェクトの共創に至った背景や、スタートアップとの共創から実際に得た体感や変化について、お話を伺いました。 #広島銀行 #広島県 #イノベーション #広島オープンアクセラレーター2021 #熊平製作所 #MAMORIO #IoT #スタートアップ #共創 #新規事業 #協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント