
長崎県のオープンイノベーションの取り組み

スタートアップ支援の「CO-DEJIMA」や新規事業育成の「Nagasaki Startup Compass」など長崎県のオープンイノベーションの取り組みは豊富です。ここでは代表的な取り組みを3つ紹介します。
スタートアップを支援「CO-DEJIMA」
スタートアップの支援目的で行われている取り組みが「CO-DEJIMA」です。成長度が高いと思われるスタートアップ企業や大学、金融機関などの人材交流を促進する拠点として機能しています。
またマッチングによる新サービスの創出に向けてスタートアップ企業のセミナーなど行うなど、積極的なイベント開催も特徴の1つです。
新規事業を育成「Nagasaki Startup Compass」
新規事業の育成・発掘を行っているのが「Nagasaki Startup Compass」です。福岡のベンチャーキャピタルであるGxPartners LLPと株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズが共催し設立しました。
専門家や起業経験者などがサポーターとなり、新規事業開発に向けた育成やナレッジの提供などを実施しています。
マッチングが目的「九州・山口ベンチャーマーケット」
マッチングが目的の取り組みが「九州・山口ベンチャーマーケット」です。九州・山口ベンチャーマーケット実行委員会が主体となる取り組みで、2015年から開催されています。
九州と山口にあるベンチャー企業とビジネスパートナーとのマッチングが大きな目的です。スタートアップと第2創業の2部門で大賞・優秀賞・地域活性化賞といったコンテスト形式で行われます。
事業化を図る「産学官イノベーション創出プロジェクト」
最後に紹介する取り組みが事業化を目的に行われている「産学官イノベーション創出プロジェクト」です。実用化に向けた研究開発を行い、最終的にはその研究成果の事業化を図ることを目的にしています。
事業化させることで長崎県内の企業が世界をリードする新たな事業を展開するのも目標の1つです。
長崎県のオープンイノベーション拠点

長崎県には地域活性化を目指した「長崎県ビジネス支援プラザ」などオープンイノベーションの拠点も豊富です。ここでは、長崎県ビジネス支援プラザと長崎オープンイノベーション拠点、D-FLAGの3拠点を紹介します。
1.長崎県ビジネス支援プラザ
最初に紹介する長崎県のオープンイノベーション拠点が「長崎県ビジネス支援プラザ」です。企業や新規事業創出を支援する施設として機能しており、起業したいという方をサポートすることで長崎県の地域活性化を目指しています。
施設の利用対象者は長崎県内で起業予定もしくは起業して5年以内の人です。施設を利用することでビジネスの基礎スキルや適切なサポートを受けられる他、マッチングや支援機関との連携もサポートしてくれます。
2.長崎オープンイノベーション拠点
次に紹介する長崎県のオープンイノベーション拠点が「長崎オープンイノベーション拠点」です。長崎大学研究開発推進機構と県産業振興財団、県産業労働部が連携協定を結び設立されました。
連携する分野はAIとIoT、海洋・航空産業、医療機器開発の4つです。産業振興や地域の課題解決を目的にしており、企業ニーズと長崎大学をマッチングさせる役割の他、企業との共同研究や研究の資金調達、インターンシップの促進も図っています。
3.D-FLAG
最後に紹介する長崎県のオープンイノベーション拠点が「D-FLAG(ながさき出島インキュベータ)」です。中小企業基盤整備機構が運営する企業育成支援施設として2007年に設立されました。
長崎大学と長崎総合科学大学、長崎県立大学の3大学が連携して、技術指導や共同研究サポートをはじめとした支援を行っています。
長崎県のオープンイノベーションを参考にしよう

ここまで長崎県のオープンイノベーションの取り組みとその拠点などについて紹介しました。長崎県のオープンイノベーションは新規事業を育成やマッチング、事業化を図るというように満遍なく均等に支援を行っているのが特徴です。
長崎県ビジネス支援プラザやD-FLAGというように、起業や新規事業の創出に向けて育成支援やビジネス交流が数多く図られています。オープンイノベーションの成果や今後の取り組み内容に伸び悩んでいる場合は、長崎のオープンイノベーションを参考にして学ぶとよいでしょう。
