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月曜日, 1月 24, 2022

石川県のオープンイノベーションはどんどん活発に?特徴と事例を紹介します

近年にわかにオープンイノベーションが活発化しているのが石川県です。石川県はオープンイノベーションに注力しはじめた時期こそ特別早くはありませんが、大学などの教育機関との連携や、地域資源を生かした地域活性化に強みがあります。石川県は特に研究機関との連携実績が豊富であるため、産学連携を検討されている人はぜひ石川県の事例をチェックしてみてください。
目次
・石川県のオープンイノベーションの概況
・石川県のインキュベーション施設
・石川県のオープンイノベーション事例
・石川県はテクノロジー分野のオープンイノベーションが活発

石川県のオープンイノベーションの概況

石川県のオープンイノベーションは日本全国の中でも特別活発というわけではありませんが、近年は産官連携の取り組みなどによりオープンイノベーションの事例が増加しています。研究開発に特化したオープンイノベーション施設が充実しており、毎年開催される大型のビジネスプランコンテストもあるため、起業家の注目が高まっている地域です。

また、石川県では豊かな自然や歴史文化を活用したローカルビジネスが多く生まれています。地域を活性化するためには、こうした地域資源を生かしたしたオープンイノベーションが求められているといえるでしょう。石川県で運営されているインキュベーション施設や起業家へのサポートを紹介しますので、地域活性化の取り組みを始める際の参考にしてください。

石川県のインキュベーション施設

石川県にはインキュベーション施設が複数あります。自分に合った施設を選びましょう。

いしかわ大学連携インキュベータ(i-BIRD)

独立行政法人中小企業基盤整備機構が実施しているインキュベーション施設です。

石川県を中心に、野々市市、金沢大学、北陸先端科学技術大学院大学、金沢工業大学、石川県立大学など石川県の最先端を走る研究機関が連携し、オープンイノベーションやスタートアップの育成に取り組んでいます。

石川県立大学のキャンパス内にありますが、学生でなくても利用できることがポイント。イベントやセミナーが随時開催されているため、これまでi-BIRDに関係がなかった方でも気軽に利用できるよう工夫されています。レンタルオフィスも部屋数が豊富なため、入居者同士の交流や連携が生まれやすい環境です。

いしかわサイエンスパーク

緑豊かな丘の上に建つインキュベーション施設です。北陸先端科学技術大学院大学を中心に、先端技術を集積して新たな技術開発が日々行われています。

いしかわサイエンスパークでは創業についてのワンストップ相談窓口が設置されているのが特徴です。サイエンスパーク全体のコーディネートを担当する相談員が適切な研究開発資源を提案してくれ、素早く事業を次のステップに進めることができます。

また施設内にある「いしかわクリエイトラボ」では、創業間もないシード期の起業家向けに格安のレンタルオフィスを提供。ここでは専門アドバイザーにマネジメントに関する悩みや技術開発についてなどの総合的な相談も可能です。

金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(ICC)

炭素繊維を中心とする革新的な複合材料をつくるために設置された技術開発施設です。ICCは金沢工業大学内に設置されており、研究者や民間企業が共同で新技術の開発に取り組んでいます。

建物内は「アンダーワンルーフ」と称した、できる限り壁を取り払った構造が特徴で、機密情報の管理に配慮しながらも開放感のある雰囲気です。ICCでは研究者の育成にも注力しており、民間企業から研究担当者を受け入れて、共同研究も兼ねた人材育成を実施しています。

石川県のオープンイノベーション事例

石川県では多様なオープンイノベーションの取り組みがなされています。ここではその一部をご紹介します。なお、ご紹介しているイベント等は2020年度の実績のため、2021年度の開催については改めてホームページ等でご確認ください。

石川イノベーションスクール

起業志望者を対象に実施されている石川県のアクセラレーションプログラムです。講義を聴くだけの受け身ではなく積極的に講師と対話し、参加者同士で切磋琢磨しあうことでビジネスプランを磨き上げていきます。

業界の第一人者を集めた豪華な講師陣から指導を受けられ、最後にはビジネスプランを大勢の前でプレゼンするため、起業家としても成長できるでしょう。

石川県産業創出支援機構が実施する「スタートアップビジネスプランコンテスト本戦」への出場も視野に入れ、じっくりとビジネスモデルを検討することが可能です。

HAKUSAN CREATIVE BIOTOPE

金沢工業大学によるプログラムです。里山の活用が大きなテーマで、そのためのライフスタイルや新産業の創出などに取り組んでいます。

荒廃した森林を資源として活用する方法、次世代のイノベーターを育てるための子ども向けプログラム、サイエンスやアートを融合させた新たなエンターテインメントなどユニークな観点から地域の活性化を試行しているのが印象的です。

白山市IoT推進ラボコンソーシアムに参加するとプログラムへの参加ができるようになります。

スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ

石川県で事業化を志す起業家に向けたビジネスプランコンテストです。最優秀賞には最大600万円の支援があり、日本中のビジネスプランコンテストの中でもかなり手厚いサポートが用意されているもののひとつだといえるでしょう。準優勝(優秀起業家賞)にも最大200万円の支援があるのは驚きです。

世界的な活躍を目指すスタートアップだけでなく、地域を盛り上げるローカル系アイデアも推奨されていることもポイント。平成19年から毎年開催され、これまで13回の開催実績があります。2021年度の概要はまだ発表されていませんが、開催に期待して情報を待ちましょう。

金沢大学先端科学・社会共創推進機構

金沢大学の研究技術に関心のある企業担当者にチェックしていただきたいのが金沢大学先端科学・社会共創推進機構です。金沢大学と民間企業の積極的な連携をはかるために設置されている組織で、円滑な産官連携を通して地域経済を活性化させることを目的にしています。

金沢大学と共同研究がしたい、受託研究の相手を探しているなどさまざまな企業の悩みを受け付けているため、こうした悩みのある企業担当者は問い合わせてみてはいかがでしょうか。

石川県はテクノロジー分野のオープンイノベーションが活発

石川県はオープンイノベーションが活発な地域だということがおわかりいただけたと思います。石川県は特に、大学を中心とした産官連携の取り組みが盛んです。

大学や研究機関と連携して地域を活性化させたいと考えている自治体、地域づくり関係者にとってぜひ参考にしたい地域だといえます。石川県の取り組みを参考に、オープンイノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

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PORT編集部https://port.creww.me/
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