12.8 C
Japan
火曜日, 11月 29, 2022

“一人経理”がプロジェクトマネジメント力を身につけ、組織を動かす|コア業務集中、残業削減

月間4,200万人が訪れる日本最大級のゲーム総合情報サイト「Game8」を運営する株式会社ゲームエイト。英語圏へのメディア展開やクリエイタープロダクションも手がけ、その事業は急拡大している。それに伴いスタッフも増えたが、経理の体制は変わらぬまま。事実上の一人経理となり、担当者には大きな負担がかかっていた。そこでリソース不足解消のため、2021年5月にメリービズ『バーチャル経理アシスタント』を導入。担当者の業務負担やストレスが軽減され、キャリア形成も意識できるようになったという。
導入前の不安や導入効果、アウトソーシングを活用する際のポイントなどについて、管理部の舘林氏、大塚氏、佐藤氏にお聞きした。

事実上の一人経理で人的リソースが不足。導入の決め手は「ディレクションまでやってくれること」

株式会社ゲームエイト 管理部 部長 舘林亮太朗氏

―御社の経理上の特徴と、『バーチャル経理アシスタント』導入前の課題を教えてください。

舘林:当社の収入の主な内訳は、サイトの広告収入とマーケティング支援を通じた収入です。経理として少しややこしいのが、クリエイターを活用したマーケティング支援でして、案件ごとに定額やレベニューシェアなど契約形態が異なるため、経費計上と報酬支払いの際には注意しなければいけません。

大塚:個人クリエイターの中には個人事業主として活動を始めたばかりの方も多くいらっしゃいます。その場合はクリエイターや、当社の担当者に源泉徴収の必要性から説明しなければいけません。事業拡大に応じて、これらの案件が増加していくことが負担になっていました。

―複雑な契約形態や、対ヒトの部分がネックになっていたのですね。そんな中で2020年5月に『バーチャル経理アシスタント』を導入された経緯を教えてください。

舘林:最大の理由は、経理の人的リソースの不足です。導入前の管理部門は責任者である私、経理担当者の大塚、そして営業事務が1名という体制でした。しかも私は主に経理以外の業務を担当していたため、実際の経理業務を行っていたのは大塚だけでした。そこで、リソース不足を補うためにアウトソーシングを導入することにしたのです。

大塚:経理業務が忙しくなる月末月初にはよく残業もしていました。ただ、仕事の負担よりも「私が病気になったら大変なことになる」という心理的な負担の方が大きかったですね。

株式会社ゲームエイト 管理部 コーポレートグループ 大塚未来氏(中央)、佐藤美穂氏(右)

―人的リソース不足への対処法としてスタッフの採用もできたと思いますが、なぜアウトソーシングを選択したのですか?

舘林:もちろんスタッフの採用も考えました。ですが当社の経理業務は変化のペースが早く、1名あたりの処理件数がどうしても多くなる傾向がありました。この環境に適応し、さらにほかのスタッフとのコミュニケーションから会計システムでの仕訳、現金出納までこなせる人材を直雇用で賄おうとすると、1名では追いつきません。そうであれば、フルスペックの個人を採用するのではなく、組織としてすべてに対応できるようになればいいと考え、アウトソーシングを選んだのです。

アウトソーシングはこれまで活用したことはありません。『バーチャル経理アシスタント』はGunosyの紹介で知りました。他社サービスとも比較しましたが、その際重視したのが「導入時のディレクションをやってくれるかどうか」です。人員が不足しているのに、アウトソーシング活用のための業務設計やディレクションでさらに余計な負荷がかかるとなると、導入の意味がありませんからね。

他社のサービスは時間制で、業務設計は導入企業が担う形式がほとんどでした。メリービズは初期設定やオンボーディングの際に、きっちりディレクションもすると約束してくれたので、それが決め手となって契約しました。

残業が減り、0.5人月削減。プロジェクトマネジメントの経験ができて担当者のキャリアにもプラスの影響

―サービス導入により、御社の業務にはどのような効果がありましたか?

大塚:残業時間が格段に減りました。以前は弊社が独自に定めている月の残業時間の上限を超えてしまい、アラートがでることがありましたが、導入後はアラートは殆どでていません。

また以前は月末月初は疲労から集中力を欠き、普段は決してしないようなケアレスミスをしていました。ですが今では、月末月初でも頭がクリアな状態を保てているので、ミスもあまりありません。

舘林:大塚はルーティン業務以外は手が回らない状況でしたが、2021年5月の『バーチャル経理アシスタント』の導入により、ほかの業務にも時間を割けるようになりました。負担軽減により、工数は0.5人月ほど削減できたと思います。

大塚:以前はルーティン業務だけで手一杯で、スタッフから相談があっても話を聞く余裕がありませんでした。でも今では、経理業務の効率化策を考えたり、スタッフから新規事業の相談を受けたり、会社のために動く時間が増えたと感じます。

―御社ならではのご苦労として、クリエイターや新入スタッフとのやりとりに手間がかかるというお話がありました。こちらについては改善されましたか?

大塚:はい!今までは現場からの1次申請は私が直接受けていたのですが、今は先にメリービズのリモートスタッフさんが対応してくれています。内容が間違っているものを弾いてくれるので、かなりストレスが軽減されました。差し戻しをするときにコメントをつけて戻してくれるので、経理面での研修にもなっています。スタッフも、私が間違いを指摘しても「またか」と真面目に取り合ってくれないことが多かったのですが、メリービズさんからの指摘はきちんと受け止めているようです(笑)。

―経理業務への向き合い方で、何か変化はありましたか?

大塚:一人経理あるあるだと思いますが、それまでは自分だけが分かればいいと自己流にやっていた部分が多々ありました。ところがメリービズさんに仕事を頼むにあたって、業務をきちんと定義づけする必要性が生じました。そのおかげで最近経理担当として入社した佐藤への業務引継ぎもスムーズに進んでいます。

あのまま自己流にやり続けていたら、佐藤も自己流にやることになっていたと思います。そうなる前に気づけて良かったですね。

舘林:メリービズさんと仕事をすることで、スタッフをマネジメントしながらチームとして成果を出す経験ができるので、プロジェクトマネジメントの素養も磨かれます。一人経理だとどうしてもこの部分の能力は育ちにくいので、良い機会になっています。

大塚には「自分ですべてやらない」「ちゃんと業務が回っているか確認する」という話をしているのですが、大塚の視座も上がってきて、今後のキャリアを考えるうえでもプラスになっていると感じます。

明確な判断軸で業務を切り分けてアウトソーシングを上手に活用。メリービズのリモートスタッフは“戦友”のような存在

―導入により個人や組織にもよい変化がでているようですが、アウトソーシングを上手に活用するために気をつけていることはありますか?

舘林:まず導入に際して、業務の切り分けについて「誰に聞いても答えが同じものは極力アウトソーシングする」「その人でなければ解けない課題、組織に対する解像度の高さで答えが変わるものは社内でやる」 という判断軸を決めました。これは現在も変わっていません。

アウトソーシングは確かに便利です。ただ一度外部に任せるとブラックボックス化し、社内に知見がなくなり、その業務を社内に戻せなくなってしまうのではないかという懸念があります。アウトソーシングのリスクとも言えます。

そのリスクを最小限におさえるために、コアバリューをしっかりと認識し、クリティカルな業務は絶対に外には出さないことを徹底しています。そこは責任者がすべきことです。大塚や佐藤が何の業務をやり、どの業務をメリービズさんに任せているのか、私がきちんと把握するように努めています。

―判断基準を作り、きちんと管理しているからこそ上手く活用できているのですね。実際に使っていて期待以上だと感じたことはありますか?

舘林:こういったアウトソーシングは「作業は減ったが、コミュニケーションコストがかなりかかる」というケースが少なくありません。ですがメリービスさんは、弊社とのコミュニケーション窓口を一本化していて、スタッフ間でも情報がきっちり共有されています。またスタッフ間の業務の引き継ぎ・指示も丁寧にされています。そのため、弊社とのコミュニケーションの齟齬は想定していたよりもかなり少ないですね。

大塚:お客様の口座情報が変わった際、それに気づかずに入金するとシステムに弾かれてしまうのですが、リモートスタッフさんは事前に気づいて「口座情報とマスターが一致していませんが、大丈夫ですか?」と注意喚起してくれるんです。しかも「組み戻しになると手数料がかかるので心配です」と手数料のことまで気にかけてくれて。経理業務の経験がないと、手数料のことまで気が回らないはずなので、さすがですね。

いつも助けてくれるので、私は勝手にメリービズのみなさんは「戦友」だと思っています(笑)。

佐藤:私はもともと他社で経理をやっていたのですが、アウトソーシングの活用は初めてでした。リモートスタッフさんが消費税の計算など細かいミスにも気づいて指摘してくれるので、本当にありがたいですね。

―今後メリービズをどのように活用していきますか?

舘林:管理組織の中の業務については、アウトソーシングの活用により最適化されてきています。一方で、管理組織にデータが行き着くまでの現場側の業務については、まだ最適とはいえない状態です。今後はこちらの改善にもチャレンジしていくつもりです。まず社内で整理ができたら、メリービズさんにもご協力いただければと思っています。

ゲームエイト社プロフィール

月間4,200万人が訪れる国内最大級のゲーム総合情報サイト

日本最大級のゲーム総合情報Webサービス、Game8(ゲームエイト)は”ゲームをもっと楽しくする”というコンセプトでスタートした、ゲームユーザー向けのWebサービスです。最新情報・攻略情報・お役立ち記事などゲームを楽しむ情報を豊富に、いち早く掲載しています。ゲームプレイヤーへさらなる楽しさを分かち合う橋渡しとして新鮮で確かな情報をわかりやすく共有するメディアとして提供していきます。

社名株式会社ゲームエイト
設立2014(平成26)年8月
所在地東京都渋谷区東1-32-12渋谷プロパティタワー7F
代表者西尾健太郎
事業概要ゲームに関連するインターネットサービスの提供
URLhttps://game8.co.jp/

メリービズ社プロフィール

メリービズは、あらゆる経理業務を企業毎にフルカスタマイズで代行するサービス『バーチャル経理アシスタント』を提供しています。海外含む全国1,000名以上のプロ経理人材が「経費精算」「請求書発行」「月次決算」「会計ソフト導入支援」「経理DX」のほか、「給与計算」「勤怠管理」などの関連業務まで幅広く対応することが可能です。「経理業務を全部まるごと頼みたい」「入金管理だけお願いしたい」「残業が増える月末だけ人を増やしたい」など、各社に合わせた業務内容とチーム編成をカスタマイズしてご提案することができます。スタートアップ企業をはじめ、中小・中堅企業から東証一部上場企業まで、様々な企業にご利用いただいています。

社名メリービズ株式会社
設立2011(平成23)年7月
所在地東京都渋谷区円山町28-3 いちご渋谷道玄坂ビル2階
代表者山室佑太郎
URLhttps://merrybiz.jp/
掲載元:メリービズ株式会社
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。

Featured

【募集】関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【空間ID × スタートアップの着想】デジタルツイン社会実装への挑戦

【オープンイノベーションインタビュー】現実世界をデジタル空間に複製する絶対的な技術を持つダイナミックマップ基盤株式会社は、「cm」級の高精度3次元データを有し、モビリティの自動走行において要となる同社のプロダクトは、既にグローバルに展開されています。今般、デジタル庁の肝煎り案件となるアクセラレータープログラムを開催。リアル/サイバー両空間を組み合わせたユースケースの創出に向け、「空間ID」を活用した共創案を募集します。ダイナミックマップ基盤株式会社 第二事業部 事業開発2課 課長 兼 空間IDプロジェクトPMOの望月洋二氏に話を伺った。 #ダイナミックマップ基盤 #デジタルツイン #空間ID #デジタル庁 #ミラーワールド #アクセラレータープログラム #共創 #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント