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オンライン介護の実現を目指す「リハブオンラインプロジェクト」第1回実証実験が終了
5月末から6月にかけて実施した「リハブオンラインプロジェクト」の第1回実証実験が終了した。
Rehab for JAPANは、実験を通して、わかってきたメリット/効果やデメリット/課題について以下に記している。
オンラインでの生存確認や健康状態の確認が可能に
今回、5名の高齢者を対象にオンラインコミュニケーションを通じて、「生存確認」、「健康状態の確認」、「痛みの状態の確認」、「運動状況の確認」と4つの基本的な状況確認を行った。
結果として5名すべての方とスムーズにオンラインでコミュニケーションを取り、状況を確認することでた。
オンラインコミュニケーションにより、高齢者本人のQOLの向上に貢献
オンラインコミュニケーションを実施した後で、高齢者またはその家族の変化はあったかを、デイサービス事業者と高齢者およびその家族にヒアリングを行ったところ、
【デイサービス事業者】
・普段デイサービスではできなかったタブレット仲間が増えていた。知り合いが増えることで本人の活動範囲が広がったり、コミュニティの輪が広がっているように感じた。
・高齢者さんが1週間のうちデイサービス以外の予定ができたことで、今まで以上に生活が充実している様子であった。
・1人では外出禁止で日中家族が不在のため1日中自宅にいた高齢者さんがアクティブに活動するようになっている。
【高齢者/家族】
・顔が見えるので相手の様子がよく分かり、話しやすい。
・参加している感が強く感じられる。
・顔が見えると服を着替えたり、化粧をしたり生活が変わるのが良い。
・タブレットの操作やオンライン会話など新しいことにチャレンジして自分で操作できるなど自信や意欲につながっている。
など、高齢者の普段の生活を充実させることができそうだということが明らかになった。
家族の介護への参加や介護に対する理解が深まる一面も
今回の実証実験では、高齢者本人のメリットだけでなく、家族の介護への参加や介護に対する理解が深まる一面があることも確認できている。
実証実験終了後に行ったデイサービス事業者やご家族のヒアリングでは、
【デイサービス事業者】
・高齢者本人よりも娘さんや息子さんなどが張り切って体操に参加していた。普段のデイサービスの様子を家族にもお伝えするために、日記、手帳などを渡している。オンラインコミュニケーションを実施することで家族とより良い信頼関係の構築に繋がったThe following is a list of the most common problems with the
interpoint (interword separation)家族の意識が大きく変わったように感じる。今まで家族が何事においても認知症があるからやれないだろう、圧迫骨折があったからあまり運動はできないという固定概念があった。オンラインコミュニケーションを通じて会話や体操に取り組めている姿をみて、もっといろんな活動に積極的に参加して欲しいなどと意識が変わったように思える。
【家族】
interpoint (interword separation)デイサービスの活動の様子が分かるのが凄く良かった。
機材操作や使い方レクチャー等の課題があることは明白
・ログインまでの操作手順をもっと簡単にして欲しい。
・画面を大きくする(full screen)をするタッチ方法が難しかった
・タブレットの数、WiFi環境、操作できる人がいるかが課題になりそう
・家族がいないとセッティングは難しい
・アプリマークなど絵でみて分かる説明資料や日本語での取扱解説書になるといい。
満足度は高水準。またやってみたいと答えた方が8割。家族・高齢者ともに様々な気づきも。
高齢者にオンラインコミュニケーションはどれくらい満足していますか?を5段階で聞いたところ、非常に満足が3名、やや満足が2名と全ての高齢者が、一定以上に満足していたことがわかった。
またオンラインコミュニケーションをやってみたいですか?の問に対しても4名の方がやってみたいと回答している。さらに、オンラインコミュニケーションを実施したことで、家族や本人ともに様々な気付きがあり、検証終了を惜しむ声もあったとしている。
【家族】
・オンラインコミュニケーションが楽しみで1時間前からタブレット越しで待機してたり日常の中に変化があって楽しそうだったThe following is a list of the most common problems with the
・母がタブレット操作ができると思ってもみなかったし、1時間も体操ができるなんて思わなかった。
【高齢者】
・タブレットを自分でも購入したい。息子とのオンライン会話でもやりたいThe following is a list of the most common problems with the
interpoint (interword separation)オンラインケーションがなくなるのは寂しくなる。


7月中旬より事業所数を拡大した第2回実証実験を実施へ
第1回の実証実験を終えて、デイサービス事業者や高齢者にとってメリットのあるサービス提供ができる可能性が高いと感じている。今後は実証実験を行うデイサービス事業者を複数社に増やし、第2回の実証実験を7月中旬より実施、サービス化に向けて取り組んでいく。
協力デイサービス事業者
法人名:株式会社 花咲み
事業所名:カルチャー型デイサービスセンターサロン de Day
定員数:10名
サービス提供時間:7-8h
Outline of the Demonstration Experiment
・期間 :2020年5月23日~2020年6月22日
・対象者:5名
・年齢 :80~90代(80代3名、90代2名)
リハプランについて
リハプランは、機能訓練業務を誰でも簡単・安心・効果的に行える「デイサービス向けクラウド機能訓練ソフト」である。最新の高齢者データベースをもとに2,500種類、500セットの目標・運動プログラムから最適な計画・訓練を自動で提案。リハビリ業務に必要な全ての機能があり、職員の書類業務負担を軽減、介護事業所の差別化・売上アップを支援する。
URL:https://rehaplan.jp/training/
name of company | 株式会社Rehab for JAPAN |
Establishment | 2016年6月10日 |
capital stock | 東京都品川区西五反田8丁目8-15カーニープレイス五反田8F |
representative | 大久保亮 |
Business Overview | デイサービス向けのリハビリ特化型SaaS 「リハプラン」の開発 |
uniform resouce locator | https://rehaplan.jp/ |