12.8 c
Japan
Sunday, December 3, 2023

Kyoto Fusion Ring raises 10.5 billion yen in funding! Accelerating Research and Development of Fusion Reactor Peripheral Devices

京都フュージョニアリングは、シリーズCラウンドで総額105億円の資金調達を実施しました!
本シリーズCでは、JICベンチャー・グロース・インベストメンツをリード投資家として、既存投資家に加え、新規投資家11社の合計17社を引受先とした105億円の調達を実施しました。これにより、当社の累計資金調達額は122億円となります。

Purpose of Fundraising

今回の資金調達によって獲得した資金と、投資家の持つ知見を活用して、主力製品である核融合炉周辺装置やプラントの研究開発を加速させていきます。加えて、米国・英国を拠点とした事業拡大をさらに強化し、世界におけるいち早いフュージョンエネルギーの実現と産業化に向けて邁進します。また、企業規模の拡大に伴い、ガバナンス強化にも取り組み、健全な企業経営に努めてまいります。

フュージョンエネルギーの現在地

太陽や恒星が輝くエネルギー源であるフュージョンエネルギーは、エネルギー問題と地球環境問題を同時に解決する次世代エネルギーとして期待されています。国際プロジェクトとして進められているITER計画に加え、近年では諸外国で民間投資が増加したことにより、フュージョンスタートアップによる研究開発も加速し、フュージョンエネルギーの早期実現と産業化に向けた動きが活発化しています。

日本でも、2022年9月より「核融合戦略有識者会議」が開催されており、今年4月14日には政府の統合イノベーション戦略推進会議が「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」を決定し(※1)、産業化の推進と実用化を加速させる方針が打ち出されました。

京都フュージョニアリングの取り組み

当社は、核融合炉周辺およびプラントに必要な機器・システムの研究開発を担うプラントエンジニアリング企業です。核融合炉およびフュージョンエネルギーの実現を目指す企業・研究機関と協業し、フュージョンエネルギーの産業化に向けて事業を推進しています。またフュージョンエネルギーにおける機器、部材等の国内外でのサプライチェーン網を構築するべく、様々なステークホルダーとの協業を開始しています。

Funding Summary

シリーズC調達額:105億円(累計調達額:122億円)

主な新規株式引受先(リード投資家、以降は五十音順):
・JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社
・株式会社INPEX
・SMBCベンチャーキャピタル株式会社
・株式会社MOL PLU
・合同会社K4 Ventures(関西電力グループ)
・Coral Capital
・ジャパン・コインベスト4号投資事業有限責任組合 / 三井住友トラスト・インベストメント株式会社
・ジャフコ グループ株式会社
・DBJキャピタル株式会
・電源開発株式会社(J-POWER)
・日揮みらい投資事業有限責任組合 / 日揮株式会社
・日揮みらい投資事業有限責任組合 無限責任組合員 / グローバル・ブレイン株式会社
・三井物産株式会社
・三菱商事株式会社
Mitsubishi UFJ Capital Co.
・株式会社三菱UFJ銀行

*使用許諾を得たロゴを左上よりリード投資家、以降は五十音順で掲載しています

調達目的:
・研究開発投資の加速
・グローバルに活躍するトップレベルエンジニアやビジネスパーソンの採用
・大型案件受注・事業拡大に伴う運転資金の確保

共同創業者・代表取締役 長尾 昂氏からのコメント

2019年の創業以来、「フュージョンエネルギー産業を創る」という強い想いを胸に、多くの方々からのご支援、ご協力を賜りながら歩んでまいりました。今回のシリーズCでも当社事業の成長性を高く評価いただけたことに感謝申し上げるとともに、17もの企業から100億を超える規模の資金調達を実施できたことは、フュージョンエネルギーの早期実現とその産業領域に対するグローバルビジネスの推進に対する期待の表れと受け止めております。様々な業界の株主の皆様がパートナーとして当社事業に期待をしてくださることを心強く思うとともに、改めて身を引き締めて事業に取り組んでまいる所存です。

フュージョンエネルギーの実現は、当社だけで達成することが困難であり、企業、研究機関、投資家をはじめとする様々なステークホルダーの皆様の中長期的なご支援・ご協力が必要不可欠です。今回の調達で様々な業界との接点をいただいたことから、これまでにない新たな知見を活かしつつ、フュージョンエネルギーの早期実現に向けてさらに事業を加速してまいります。

引受先からのコメント(リード投資家、以降は五十音順)

JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社
パートナー 桑原 優樹氏

世界中の研究機関やスタートアップがフュージョンエネルギーの実用化に向けた研究開発を加速している中、日本においても「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」が策定され、世界のサプライチェーンに我が国としても時機を逸せずに参入することが目指されています。京都フュージョニアリングは日本の長年の核融合研究の成果や国内のモノづくり企業とのネットワークを活かしたエンジニアリングソリューションをグローバルに展開しており、日本を代表する核融合スタートアップに成長していると評価して、この度追加出資をさせて頂きました。今回の資金調達を機に更に成長を加速し、フュージョンエネルギーの実用化に貢献することを期待しております。

INPEX Corporation
再生可能エネルギー・新分野事業本部 新分野事業ユニット ジェネラルマネージャー
 戸出 繁氏

究極かつ巨大なエネルギー源として将来の実用化が期待される核融合。当社は、2021年に設立した社内ベンチャー制度に応募してきた事業提案をきっかけに、フュージョンエネルギー供給の可能性に着目し、京都フュージョニアリングに出資させていただきました。本出資を通じて、核融合エネルギーの産業化に向けた京都フュージョニアリングの事業推進を支援し、フュージョンエネルギー供給の実現可能性を追求してまいります。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社
代表取締役社長 落合 昭氏

京都フュージョニアリングは、京都大学で長年研究されてきた核融合炉工学を活かし、核融合に関するエンジニアリングソリューションを提供できる世界でも数少ない企業です。エネルギー問題は日本のみならず世界が抱える課題であり、京都フュージョニアリングはその課題に果敢に挑戦されております。「「核融合」によって地球の課題を解決し、人類に新たな未来をもたらす」同社の挑戦をSMBCグループは引続き応援して参ります。

株式会社MOL PLUS
代表 阪本 拓也氏

世界を舞台に、「核融合」ソリューションを日本代表として社会実装しているチームを強くリスペクトしております。「核融合エネルギーソリューション=究極の再エネ」の社会実装は、世界中にエネルギーを届ける海運業の新たなステージとして、核融合エネルギー利用の過程で生ずる輸送ニーズや海洋事業への展開が期待されます。多くの出資者の皆様とともに、壮大な社会実装の旅を実現すべく、海運業の立場から全力で貢献します。

Kansai Electric Power Co.
執行役常務 髙西 一光氏

この度、核融合分野で世界最先端の技術力を有する京都フュージョニアリング様に賛同し、出資を行いました。核融合は、脱炭素化とエネルギーの安定供給を実現する有望な技術の一つと考えており、技術開発の進展を期待しています。当社グループは、出資を通じ、核融合にかかる新しい知見の獲得や、実用化の可能性検討に取り組み、京都フュージョニアリング様とともにゼロカーボン社会の実現に貢献してまいります。

Coral Capital
創業パートナーCEO ジェームズ・ライニー氏

Coral Capitalは次世代の「世界に誇る日本企業」を支援することをミッションに掲げていて、京都フュージョニアリングは、そんな私たちが支援したい企業そのものです。日本には優れた製造業と関連技術の専門知識、並外れた才能をもつ専門家など、核融合産業に必要なものがそろっています。さらに、京都フュージョニアリングが世界トップの核融合プロジェクトで契約を獲得していることにも感銘を受けています。気候変動対策の世界的な取り組みが加速する中で、核融合エネルギーが重要な役割を果たすようになり、そのとき日本が主要なプレイヤーとしてのポジションをグローバルで維持すると考えています。京都フュージョニアリングは核融合エネルギーの可能性を解き放つために欠かせない必要な要素技術を提供する体制が整っています。

ジャパン・コインベスト4号投資事業有限責任組合 / 三井住友トラスト・インベストメント株式会社
投資部、ディレクター デビッド・スー氏

京都フュージョニアリングは、今世紀において最も重要な産業の一つを支えるという使命を担っており、それを実現するためのナレッジと経営のダイナミズムを持ち合わせています。今回の出資を通じ、私たちがサステイナブルな未来づくりの一翼を担えることをうれしく思っています。

ジャフコ グループ株式会社
執行役員 ビジネスデベロップメント担当、パートナー(SV6)
佐藤 直樹氏
西日本支社長 高原 瑞紀氏

昨今の核融合技術への注目度の高まりは、他の領域と比べても突出しています。「遠い未来の話」だった核融合が産業としてグローバルで大きな市場を形成し始める大きな変節点を迎える中、必要不可欠なプラントエンジニアリングを提供する京都フュージョニアリングの重要性はグローバルで見ても高いものがあると感じています。市場のダイナミズムを感じながら、引き続き京都フュージョニアリングの成長に貢献してまいります。

DBJキャピタル株式会社
投資部 シニア・インベスト・マネージャー 石元 良武氏

核融合技術は持続可能なエネルギーの未来像であり、地球環境に負荷をかけないクリーンなエネルギー源として期待されています。京都フュージョニアリングの革新的な技術は核融合エネルギーの実現を加速させる可能性が高い技術であり、持続可能な社会への道筋を切り開いていく事を期待しています。DBJキャピタルは政府系金融機関のVCとして、当社の事業成長を支援して参ります。

電源開発株式会社(J-POWER)
取締役副社長執行役員 笹津 浩司氏

フュージョンエネルギーはカーボンフリーかつ無尽蔵なエネルギーであり、気候変動やエネルギー安全保障といった社会課題の解決に大いに貢献できると期待されています。京都フュージョニアリングの担う究極のエネルギーの実現に向けた事業に参加できること、大変嬉しく思います。J-POWER は電気事業で培ってきた総合技術力を生かし、京都フュージョニアリングと共にカーボンニュートラルの実現に向けた取組みを加速させていきます。

日揮みらい投資事業有限責任組合 / 日揮株式会社
代表取締役 社長執行役員 山田 昇司氏

カーボンニュートラル実現のためには、従来のエネルギー産業の構造転換に加え、新たなクリーンエネルギーの創出や社会実装の加速が重要です。核融合エネルギーはこの課題を解決しうる画期的なエネルギー源の一つであり、京都フュージョニアリングが果たす役割と期待は更に大きくなっています。引き続き、日揮グループは同社と連携をしながら、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に向けて貢献してまいります。

日揮みらい投資事業有限責任組合 無限責任組合員 / グローバル・ブレイン株式会社
代表取締役社長 百合本 安彦氏

核融合はエネルギー問題と環境問題を解決できるクリーンエネルギーとしてスタートアップ業界でも注目されています。その中でも京都フュージョニアリングの優秀な経営陣と核融合炉関連のエンジニアリング技術は国内外から高い評価を受けており、さらに事業も成長していることを評価して今回の投資を決定いたしました。日揮グループと共に、グローバルに核融合のテクノロジー実現と普及を目指す京都フュージョニアリングを強力に支援していくと同時に、京都フュージョニアリングと共に脱炭素社会の実現を目指していきます。

三井物産株式会社
執行役員 エネルギー第一本部長 兼 エネルギーソリューション本部長 飯島 徹氏

カーボンニュートラル社会の実現に向け、フュージョンエネルギーは、安全かつ安定的な次世代のクリーンエネルギーとして重要な役割を担うと認識しています。京都フュージョニアリング社は、長きに亘る日本の核融合研究の粋を集め、フュージョンエネルギーの実用化を支える大きなポテンシャルを有していると考え、今回の出資を決定しました。今後、当社は京都フュージョニアリング社及び他株主等と連携し、核融合技術の早期の社会実装・産業化に貢献してまいります。

三菱商事株式会社
執行役員 海外電力本部長 濱田 哲氏

フュージョンエネルギーは、脱炭素化と安定供給を同時に両立しうる次世代エネルギーとして、2050年カーボンニュートラル実現に大きく貢献する可能性を秘めております。京都大学で培われてきた研究成果と日本のモノづくり力に立脚する京都フュージョニアリングが、その社会実装に向けて主導的役割を果たすことを期待し、三菱商事はその歩みを支援して参ります。

Mitsubishi UFJ Capital Co.
投資第三部 副部長 幡野 浩一氏

日本でもフュージョンエネルギーの実用化に向けた機運が高まっていますが、ビジョン達成のためにはスタートアップの力が不可欠です。京都フュージョニアリングは、この分野で唯一無二のスタートアップとして、MUFGビジネスサポートプログラムRiseUpFestaで三菱UFJキャピタル賞として表彰させて頂き、この度出資に至りました。引き続き、京都フュージョニアリングの成長に貢献して参りたいと考えております。

既存投資家(五十音順)

・京都大学イノベーションキャピタル株式会
・株式会社Coral Capital
・JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社
・ジャフコ グループ株式会社
・大和企業投資株式会社
・DBJキャピタル株式会社
・日揮みらい投資事業有限責任組合

京都フュージョニアリングについて

京都フュージョニアリングは、京都大学の長年にわたる核融合研究の成果に基づき2019年に設立された、核融合特殊プラント機器の開発に特色を持つエンジニアリング企業です。
プラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体ポンプを始めとした先端核融合工学分野において世界有数の技術力を有しており、英国原子力公社を始め全世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持ちます。
日本のものづくり力を結集し、革新的なエンジニアリングソリューションを世界に提供することで、人類に究極のクリーンエネルギーを提供し、フュージョンエネルギーという新たな世界市場の創出を目指しています。

name of company京都フュージョニアリング株式会社
EstablishmentOctober 2019
Location東京都千代田区大手町(東京オフィス)
京都府宇治市五ケ庄(研究拠点・京都大学宇治キャンパス内)
英国バークシャー州レディング(英国子会社オフィス)
米国ワシントン州シアトル(米国子会社オフィス)
representative代表取締役 長尾 昂(ながお たか)
Business Overview核融合炉関連装置・システムの研究開発およびプラントエンジニアリング
uniform resouce locatorhttps://kyotofusioneering.com/
ブログ https://kyotofusioneering.com/news_category/blog

※1:内閣府「統合イノベーション戦略推進会議(第15回)」
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/15kai/15kai.html

Facebook Comments
PORT Editorial Officehttps://port.creww.me/
PORT by Creww is an open innovation media for startups, entrepreneurs, entrepreneurs in recovery, and companies seeking to create new businesses on the theme of social issues, operated by Creww Co.
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

Ando Hazama x Cube Earth] Innovating the world's urban OS with patented technology from Japan and the U.S.

Creww Growth Case Study Interview】Ando Hazama has selected Cube Earth, a startup company offering a "smart disaster prevention system" to local governments through the "Ando Hazama New Business Co-Creation Program 2022," an accelerator program for fiscal year 2022, utilizing Cube Earth, a geographic information system platform patented in the United States and Japan. Cube Earth, a startup company that provides municipalities with a "smart disaster prevention system" using the geographic information system platform "Cube Earth" patented in the U.S. and Japan, was selected for the Ando Hazama New Business Co-Creation Program 2022. The startup is developing next-generation social infrastructure infrastructure such as disaster prevention systems, smart cities, drones, and digital twin systems as part of the DX approach to municipal crisis management. What specific initiatives are they pursuing? We interviewed Hiroyuki Horii, Deputy General Manager of the Innovation Department, Corporate Strategy Division, Ando Hazama, Shigehiko Amo, Chairman of Cube Earth, and Zenshi Takeda, President and Representative Director.

Sanki Kogyo × Startups] Become a company that continues to be chosen|New Steps in Co-Creation with Startups

Sanki Kogyo Corporation, which will celebrate its 100th anniversary in 2025, has set its sights on becoming a company that will "continue to be chosen" in accordance with its vision for 2050, and is working to strengthen its core businesses and enhance the Sanki brand. One of our new initiatives is to strengthen our core business and improve the Sankiki brand. Therefore, as one of the new initiatives, we are challenging the "SANKI Open Innovation Program 2023". We interviewed Mr. Hiroyuki Sasaki, Facility Systems Business Department, Mr. Tadashi Ishiwata, Corporate Planning Department, Corporate Planning Office, and Mr. Naoya Tokuda, Corporate Planning Department, who are challenging the accelerator program for the first time, about their frank thoughts from their respective standpoints.

Ando Hazama × Air Digital × Kuki City] Tackling the challenge of extending healthy life expectancy through digital sports!

Ando Hazama, a general construction company that promotes the creation of new businesses through open innovation, has selected Air Digital Inc. Air Digital, Inc., a company involved in the development of digital sports space and the operation of digital sports fields, was selected for the program. Subsequently, Ando Hazama, Air Digital, and Kuki City, Saitama Prefecture, signed a collaboration agreement and are now working together on "Sports 60 & Smart," one of the largest digital sports clubs in Japan, which is located in the "Ario Washinomiya" shopping mall facility in Kuki City. What specific initiatives are being undertaken? We interviewed Tsubasa Sakakibara, Manager of the Innovation Department of Ando Hazama's Corporate Strategy Division, Sobaku Maeda, Representative Director of Air Digital, and Takeshi Kanazawa, a member of the Sports Promotion Section of the Health and Sports Department of the Kuki City Office.

Startup Recruitment] Caring for Community Health|Future Aisei Pharmacy with Roots in the Community through New Business

Aisei Pharmacy has more than 400 dispensing pharmacies nationwide. As the company will soon celebrate its 40th anniversary, we are challenging the accelerator program in search of the next pillar of our business! Aiming to become a pharmacy that is needed by local residents, the company will explore the possibility of creating new businesses. In this interview, we spoke with Hiroyuki Hori, General Manager of the Business Planning Department of Aisei Pharmacy Inc. about why Aisei Pharmacy is now taking on the challenge of open innovation with startups.
Facebook Comments
en_USEN